フランスで芸術文化勲章シュヴァリエを受章するなど、
日本のみならず、海外、特にヨーロッパで高い人気を誇る谷口ジロー氏。
BD作家へのインタビューでも、好きな日本の漫画家をたずねると
必ずといっていいほど名前が挙がる、まさに日本を代表する漫画のお一人です。
なかでも、国内外で数々の賞を受賞し、世界中で絶賛されている
谷口ジロー氏の傑作『遥かな町へ』が、
2010年、舞台をフランスの田舎町に置き換えて映画化されました。
遥かな町へ [著者] 谷口ジロー [出版社] 小学館 |
■予告編(フランス語)
監督は『やわらかい手』などで知られる名匠サム・ガルバルスキ。
美しいフランスの街並みの中で、『遥かな町へ』の世界観を見事に映像化した本作は、
ヨーロッパで高い評価を受けています。
そして、この映画『遥かな町へ』がついに日本でDVD発売されます!
映画『遥かな町へ』 (仏題:Quartier Lointain) 原作:谷口ジロー『遙かな町へ』(小学館) 監督:サム・ガルバルスキ(『やわらかい手』) 主演:パスカル・グレゴリー、レオ・ルグラン 2010年/ベルギー、フランス、ドイツ/ Wild Bunch Distribution 本編97分/16:9/仏語音声/日本語字幕 2013年2月27日発売 価格:2,625円(税込) |
初回限定特典として、いまお買い上げの方には
谷口ジロー氏の原画ポストカード2枚がついてきます。
まだ映画をご覧になっていない方、
もう一度観たい、何度でも観たいという方は、この機会にぜひどうぞ!
▲谷口ジロー氏直筆サイン色紙
【あらすじ】
パリ在住の漫画家トマ・ヴェルニアは、48歳の中年男性。
ふとしたことから郷里である1960年代のフランスの田舎町にタイムスリップしてしまう。
そこは、父が失踪する数日前であった。父が失踪した理由とは、トマは父の失踪をとめられるのか。
14歳に戻った主人公が友人や初恋の人と再会、両親の苦悩、父親の失踪などを通じ、
現代人にとっての「郷里」「家族」とは何かを問いかける。
発売元:株式会社小学館集英社プロダクション
販売元:株式会社メディアファクトリー
協力:アンスティチュ・フランセ日本/アテネ・フランセ文化センター/小学館
© Wild Bunch
公式サイト:http://harukana.jp/index.html
そもそも、谷口ジロー氏とフランスの関わりは深く、
かつては、あのメビウスと共作した『異卡力(イカル)』、
ジャン=ダヴィッド・モルヴァンと組んだ『Mon anne(私の一年)』など
単にフランスで翻訳版が出版されているだけでなく、
積極的に海外の作家さんともコラボしていらっしゃいます。
異卡力(イカル) [著者] メビウス(作)/谷口ジロー(画) 長谷川たかこ(翻訳)/ジャン・アネスティ(脚本協力) [出版社] 美術出版社 ※1997年、講談社の『週刊モーニング』にて連載。 第一部のみで、物語自体は未完。 ※現在は絶版中。 | |
Mon année(私の一年) [著者] Jean-David Morvan/Jirô Taniguchi [出版社] Dargaud ※ダウン症の少女とその家族の苦悩、再生を描いた作品。 フランスの出版社からの依頼で、 ジャン=ダヴィッド・モルヴァンの原作をもとに制作した作品。 ※日本未発売。 |
日本で刊行されている作品は、フランスでもほとんど翻訳出版されており、
『孤独のグルメ』のような日本のローカルグルメを扱った作品さえも
フランスでは人気で、広く読まれているとか。
ちなみに、昨年末には、『闇の国々』の原作者ブノワ・ペータース氏と
谷口ジロー氏との対談集がフランスで発売されたばかりです。
Jirô Taniguchi L'Homme qui dessine (谷口ジロー 描くひと) [著者] Benoît Peeters, Jirô Taniguchi [出版社] Casterman |
国境を超えて、ヨーロッパでも広く愛されている谷口ジローの名作『遙かな町へ』が、
フランスを舞台にどのように描かれているのか?
ぜひ、DVDでご確認ください!