先日、来年2月公開予定の映画『スノーピアサー』の原作BDをご紹介しましたが、
実は来年2014年は、もう一本、注目のBD原作映画が公開されます!
その映画とは『アデル、ブルーは熱い色』。

※画像は仏版ポスター
なんと本年度のカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品です!
過激な性描写でも話題を呼んだ映画ですが、
同映画祭では、スティーブン・スピルバーグ監督が
「これは同性愛の物語ではなく、素晴らしい愛の物語だ」と絶賛し、
満場一致で受賞が決まったそうです。
そこで、今回は『アデル、ブルーは熱い色』の
原作BD『Le bleu est une couleur chaude』をご紹介します!
* * *
『Le bleu est une couleur chaude(ブルーは熱い色)』は
2010年にグレナ社から刊行された全1巻の作品。
著者のジュリー・マロは、1985年、フランス・ランス生まれの女性BD作家で、
本作が彼女のデビュー作となります。
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Le bleu est une couleur chaude ブルーは熱い色 [著]Julie Maroh [出版社]Glénat [刊行年]2010 |
まったく無名の新人作家にもかかわらず、
本作は2011年のアングレーム国際漫画祭でPrix du Pubic(読者賞)を受賞し、
その他にも複数の賞を受賞。
2010年から2011年にかけて最も注目された作品の一つとして
鮮烈なデビューを飾りました。
以下が、本作の簡単なあらすじ。
主人公クレモンティーヌ(映画ではアデル)はごく普通の高校生。
女の子は男の子と付き合うものと信じて疑わず、
廊下で出会った男の子に、ほのかな好意を抱く。

しかしその直後、クレモンティーヌはもう一つの運命的な出会いを果たす。
道を歩いている時に、青い髪が印象的な女性エマと目が合い、
彼女のことが忘れられなくなるのだ。

彼女との出会いにより、
今まで知らなかった感情が芽生え始めたクレモンティーヌ。

性格も家庭環境も教養も趣味も正反対な二人の女の子は、
やがて惹かれあい、恋に落ちるが、二人の関係には
さまざまな障害が待ち受けていた......。

どちらかというと、日本のマンガに近い作画のタッチで、
モノクロのシーンの中に時折差し込まれる鮮やかなブルーが、
強く印象に残る作品です。
映画は、青い髪のエマのビジュアルを含め、
原作BDの世界観を忠実に再現しているそうですが、
映画は、どうやら原作とは少し違う結末を迎えるようです。
『アデル、ブルーは熱い色』は
2014年春、新宿バルト9、Bunkamura ル・シネマ、
ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国ロードショー予定。
BDファンにとっても、公開の待ち遠しい映画となりそうですね!